永遠の相の下で幸福に生きるブログ

主に日記や雑記を書いてます。座右の銘は「幸福に生きよ。」

20代が語る囲碁の将来

※気分で投稿してるので、投稿記事に脈絡のないものが混ざります。なお、この記事を見てる人は"囲碁"をある程度知っていて、ある程度今の囲碁の環境を察していると見た上で、お話しします。

 

 

今の世界の囲碁の環境なんですけど、

テレビやネットで取り上げられたとおり、

世界のトッププロ棋士が、AIに勝てないため引退することがありました。

2015年くらいから本格的にAIが囲碁界に爪痕を残しはじめ、今となっては最強。神の一手に最も近いものになりました。

それくらいいまはAIの水準が高く、さらにさまざまなAI(アルファ碁やら絶芸)が蔓延る現状です。

おかげさまで世界のプロの人達の給料は下がる傾向にあるそう。恐竜棋士たちもびっくりなAI氷河期がきて大変な時代になりましたね。がおー

 

そんな世界の環境から、話を少し身近にします。

日本ではAIの発達よりも先に囲碁界が時代の変化についていけない影響やらなんやらで、スポンサーがへりつつあります。新聞社がメインだった今、新聞が売れない時代ですしそこはまあ起こりうる未来として予想の範囲内でした。

 

問題は、ヒカルの碁ブーム以降、日本では若手が増えていない現状です。

実は一つ、面白い話を聞きまして。

なんと中国の子供たちの間では、囲碁が大ブームだそうです。

理由は、いまの中国のプロ棋士自体はお金がもらえてなくても、

 

1.頭も良くなり

2.インターネットでどこでも無料でできて

3.囲碁の先生として将来安泰

呼ばれているからだそう。

例えると、日本棋院で行われている規模の関東の大会やらイベントで、だいたい50人くらいですが、中国だと3000人くらいあつまるそうです。日本のプロ棋士の解説場(プロの試合を、プロ棋士が生で解説したりする講義)では、まず100%おじいちゃんなんですけど、中国ではまず100%ちびっこらしいです。中国のちびっこすげーやる気あるな…

 

では、なぜ日本と中国でこんなに違うのか。不思議に思いますよね。だって日本よりも発達した国の一人っ子政策までしてベビーブームがあった子供たちが囲碁やってて、やたら少子化してる日本では全然流行ってないんですよ。

しかもいまの子供たちは日本も中国もスマホ常備の時代。むしろ日本よりも治安悪い。

 

たぶん原因はいろいろあるのでここからは本当に個人的な感想になるんですけど、私の中で一番の原因だと思ってるものがありまして、

 

"子供を教育している親の違い"だと思うんです。

 

理由は多々あるんですけど、なんというかいまの大人ってみんな心に余裕ないんですよ。あってもスマホいじることに余裕さいちゃう。

専業主婦して父親も定時に上がれて時間もお金もゆとりある幸せな理想の家庭が一体何世帯いるかって話です。いまどきいないよ、そんなの。

さらに変にいろんな価値観が認められたりしてるせいで、どれが今の自分にとって正解の道なのか、だれもわからない。昔は先導してこういう生き方が正しいっていうたとえ間違ってても指標があったから、男は一家の大黒柱、女は専業主婦して、花嫁修行やらを積むかわりに男は女を養っていきる。差別的なものがあったとしても、社会のプロセスも単純で明確だったから僕たちの世代まではきちんと価値観もある程度共通したものが回ってた。

いまとなってはその違いもあって、結婚も本人たちの希望程度に成り下がったから結婚もしない。だって自分勝手に生きてきたのに生きられないんだから嫌だよね。でも、それが間違った価値観とは言えない時代。今の大人はみんな金と責任を背負った子供なんですよ。

 

大人がゆとりないんだから、子供も当然ゆとりない。

 

あとは日本の制度も原因としてあると思ってます。デフレでお金をケチる習慣で生き、進学の関係でどんなにスポーツが出来てもどんなに芸術がたけても高校と大学の受験という時間にほぼ必ず半年×2回はかけます。

生きてきてわかるけど、別に受験勉強して身になることなんてほとんどない。

受かればあとは実力だから、そこそこいいところ行ってれば死ぬことないし、社会から変な目でみられもしないからそこに時間割くのがまずもったいない。こればかりは日本の制度が悪いというか、若手の棋士達に対して合わない。

大学の単位として認められてる競技なのに、プロ棋士の専門学校もなければ公認の塾なんて碁会所でさえ少ないのに世間一般の塾と比べたら豆粒もいいとこです。

 

でもそんななか、解決策になる糸口もちゃんとあったんですよ。見つけましたね。

いまの時代、今日日テレビよりも動画配信のほうが世間は良くみてます。

そんななか、日本の囲碁の配信者(あるいはYouTuberといいましょうか、あと略します)ってまあいないんですよ。出来る人少ないからね。

アマで二人とかしかまともに動画残してる人いない。

そのせいか、囲碁の動画も視聴数がまあ低い。Vtuber(バーチャルユーチューバーというぽっと出の人気二次元コンテンツ。)の一回の動画再生数はだいたい2万回は超えるのに対して、日碁Tuberは800再生。

わかりますか皆さん。一大人気コンテンツの適当な動画の1/100もないんです。

理由は簡単、みてないから。知らないんですよ。囲碁っていうゲームの存在を。

全てが実力で、スマホのゲームでやるにしても能力が上がる課金アイテムや課金キャラも存在しない競技なんてめちゃめちゃ珍しい部類です。オセロニア(スマホのアプリゲーム、オセロに独自のアレンジを加えたソーシャルゲーム)は利益のためにそこから離れましたが、純粋な囲碁であればesportsの出場項目も達成できる無課金向きのゲームで、そういったアプリやゲームがコンテンツ化できれば、認知の機会は確実に増えます。

ここまで全て実力がものをいうゲームを誰ももう知らない。話しながら打つのはマナー違反なのもあって、動画映えもしない。

でもそれがもし改善出来れば…

子供も若い世代も少しずつ囲碁を知って、囲碁知名度が上がれば、日本も囲碁界も変われるんじゃないですかね。

 

というお話し。

見てくれてありがとうございました('ω')